ウォーミングアップ

ウォーミングアップとは、試合や練習に入る前に軽い準備運動をし、体を温めることをいいます。
ウォーミングアップの反対の言葉は、クールダウン(クリーングダウン)といい、運動の終わりの疲労回復の促進効果があります。

ウォーミングアップをただの準備運動という意味で捉えてしまうと、形骸化してしまい意味のないものとなってしまうため「なぜ行うのか」を正しく認識しなければいけません。

まずは一般的に言われていることが、体を温めて怪我を予防することです。
体を温めると必然的に間接の可動領域が広がります。
その結果、怪我が予防されるわけです。

ウォーミングアップでの体を温める時間は季節によっても違います。
夏は暑いため短め、冬は寒いため長めといった感じです。
 
これらを踏まえて、定量的に表すと、だいたい心拍数(1分間の泊動数)が120回前後が理想であります。
運動強度的には50%くらいです。
ウォーミングアップで良くないことは、体温が下がってしまうことです。
なので、競技開始30分前に終わるように調整したほうが良いでしょう。 

そして、少し汗ばみ軽く息切れをする程度が理想と上げられます。
これ以上の負荷は逆にパフォーマンスが落ちてしまうので注意が必要です
 
急な運動をすると息切れをしてしまいますよね。
これは、まだ体が酸素をうまく運べる状態になっていないため酸素不足になるからであります。
そうなると、思うように動けずパフォーマンスが低下してしまうわけです。
しかし、運動を続けていくことで徐々に解消していきます。
 
そこで、徐々に負荷をあげることで体に酸素を運べる準備をすることで、酸素の供給をスムーズにし、試合での立ち上がりから最大限のパフォーマンスが出すことが出来ます。
 
気持ちの切り替えは大人でもなかなか難しいものです。
いくらこれから試合だと自分に言い聞かせても直ぐには実感出来ないことも多いでしょう。
そこで、ウォーミングアップをチーム全体ですることでこれから試合だという意識を高めたり、リラックスしながら心を整え試合に集中することができるようになります。
 
ウォーミングアップといったらストレッチと思い浮かぶ人も居るかもしれません。
これは正しいのですが、ストレッチと言っても静的ストレッチと動的ストレッチがあります。
◆静的ストレッチとは
呼吸を整え、リラックス状態を作るストレッチのことで、可動領域限界まで伸ばし深呼吸しながら行うやり方です。
疲労回復を助ける効果やリラクゼーション効果が期待できます。
よって運動後のクールダウンで主に使われます。
◆動的ストレッチとは
静的ストレッチの反対で、徐々に負荷をあげていき、関節の可動領域を広げる効果があります。
つまり上記で説明したウォーミングアップで行うストレッチのことをいいます。
静的ストレッチはウォーミングアップでの効果はほとんど無く、逆にパフォーマンスが落ちてしまうとのことです。
 
練習に取り掛かる前のウォーミングアップで大事なのは、
「怪我の予防」と「リラックスした状態を作る」ということです。
リラックスと言ってもクールダウン的要素のリラックスではなく、
練習に入る前に余計な力を抜き、気分良く練習に入るためのものです。
そのためには、やはり楽しくなければなりません!!
 
サッカーの試合前のウォーミングアップでは、チームで気持ちを高める物が良いです。
試合会場ではウォーミングアップする場所が広く使えないため、狭い中で出来るウォーミングアップが良いでしょう。