持久力

サッカー選手において「走力」は必要不可欠です。
どうしてもボールを使って、技術練習ばかりをしてしまうのですが、それではなかなか基礎体力がつかないものです。
走ることはスポーツの基礎であるので、当然、ジュニアに年代も必要ですし、ランニングをすることで自然と基礎体力がついていくのです。
だからといって、やみくもに長い距離を走るのがいいわけではありません。
小学生が持久力が必要な練習、例えば5、6Kmものランニングをたくさん行うと、年齢に毛細血管の発達が追いついていかず、結果、高校生になる頃に身体的な成長が止まってしまう可能性があるからです。
ランニングの練習で大切なのは、とにかく腕を振ること。
腕を振ることで全身運動になり、リズムやボディバランスがとれるようになります。
サッカーでは、プレー中にボディバランスをとることも重要ですので、小学生の頃から腕を振って走るクセをつけておくことが大切です。
ランニングは、コツコツと続けることが何よりも重要。
続けていれば、いつのまにか試合に毎回出て、活躍していたりするのです。
ただし、個人差があるので、ときにはランニングをはじめて3か月程で効果がでることもあります。
だからといってそこでやめてしまうと、すぐに効果は消え失せてしまうので、続けることが習慣づくように保護者の方はサポートしてあげましょう。

ランニングをする際に効率よくするためのいくつかポイントがあります!

①走る時は、しっかりと腕を振ることが大切です。
ただし、無理してきれいに腕を振ろうとするのではなく、腕を振ることだけを意識して走れば十分です。
小学生の間に、腕をしっかり振って走るクセをつけておきましょう。

②走るときは、頭の中で「1、2、1、2」とリズムをとりましょう。声に出してもかまいません。リズムに合わせて腕を振ることで、自然と腕に力が入るため、力強く腕が振れるようになります。

③ランニングは毎日行わなくても大丈夫です。
週に2,3回程度行うといいでしょう。
走る距離は、低学年は1km、中学年は1.5km、高学年は2kmを目安に。
ただし、あまり距離のことは意識せず、走れる範囲で、息苦しくならない程度に行いましょう。タイムも設定する必要はありません。

④ジャンプの練習も取り入れること。
その場で高くジャンプを繰り返したり、段差を利用してジャンプで上って下りてを繰り返すようなトレーニングでOK。
ポイントは、脚を揃えて、リズミカルにジャンプすること。また、腕も振るようにしましょう。10回×2セットを目安に、週に2回程度行いましょう。

⑤スピードトレーニング(短い距離を早く走る練習)を行うと、スピードも強化しつつ、持久力もあがると言われています。
そのため、週に1,2回、「30mダッシュ 5本×2セット」を目安に行うといいでしょう。
大事なのは、とにかく全力で走ること。
1セット終わったら少し休憩を入れて、再び全力で2セット目にとりかかりましょう。

また、サッカーで走り負けしてしまう理由には、瞬発力や持久力だけではありません。
「判断」も大きく関係します。
ジュニア年代では、サッカーを通じて「判断を伴う走り」をトレーニングする事も重要だと思います。
トレーニングの中で意識的に走ることに対する、制限やルールをつけて行うこともいいでしょう。