トラップ

◆トラップとは

サッカーにおけるトラップとは、自分の方へ飛んできたボールを手以外の体の一部で自分の動かしたい方向へコントロールし、ボールを移動させる動作のことです(罠という意味ではありません)。

サッカーではファーストタッチが大事とか良く言われますが、このトラップの動作のことをファーストタッチ、またはファーストコントロールともいい、サッカーではこのトラップをいかに自分の置きたいところに置けるかでその後の動作のスピードが大きく変わってきます。

例えばトラップに失敗し、ボールが上に高く上がってしまったら、その間、相手ディフェンダーに詰められてボールを奪われることになります。

反面きちんと置きたいところにコントロールすることが出来れば次の動作へ移りやすく無理の無い体制で処理することができるのでチャンスとなります。

◆トラップの練習方法

トラップをするということは、必ずボールが動いているということになります。
なので必然的にパス練習の延長にトラップの練習があることになるわけですが、必ずしもパス練習のような複数人で行う必要はありません。
 
・リフティング

トラップで失敗する時のほとんどは浮き玉のボールであります。相手のプレッシャーがある中、いかに浮き球をコントロールすることが出来るかでプレーの幅が大きく変わってきます。

そこで、大事になってくるのがリフティングです。
リフティングが上手になるということは、浮き球を自分の思い通りにコントロール出来るということに繋がります。
なのでリフティングの練習はトラップが上達する最短の道でもあります。

・ボールを高く上げてのトラップ

低学年だとリフティングがあまり上手でなく、直ぐに飽きてしまう子もいますよね。

そこで行いたいのがボールを高くあげてのコントロールをする練習です。

1・上にボールを高くあげる(キックで上に上げることが出来なければ手であげる)

2・落ちてきたボールに対し、ボールをコントロールします。

3・コントロールの方法は、インサイド、アウトサイド両方できるようにします。

・パス練習の中でのトラップ

よく言われているのが対面パスの練習をそのまま試合で利用すると「パスをした後のフォロースルーをしなくなる」です。

サッカーではワンプレーしたら終わりではありません。
常に次のプレーを予測し連動していかなければなりません。

その為の練習は別で行うとし、この練習では止める・蹴るの動作を一連の流れとして意識させることが重要です。

トラップにも、インサイド・アウトサイド・足裏・太もも・胸とたくさんの部位でのトラップがあります。

「トラップ」と言っても大変奥が深く、難しい技術です。
足元に止める時が有効の場面や少し体ごと動かしたほうが良い場面もあり、色々なトラップが選手には求められます。