イメージトレーニング

サッカーのレベルアップを目指す上で、欠かすことのできないのがイメージトレーニングです。
試合で実力を発揮するために大切なのが『心の準備』(心理的準備)です。
一流選手は体だけでなく、心の準備をして本番に備えます。
心理的準備の代表的なものに、イメージトレーニングがあります。

イメージトレーニングには2つの代表的な効果があります。
・新たな技術の習得に役立つ
・事前にイメージすることで予行演習になる

技術の習得に、イメージトレーニングは役立ちます。イメージがなければ、人間の体は動きません。ドリブル、パス、シュート、シザーズ、オーバーヘッドキック……実はこれ、頭の中でイメージができているから、体がその通りに動くのです。
イメージトレーニングは、スポーツの技(スキル)を習得し、上達するために欠かすことのできないトレーニング法です。

またスポーツ選手がイメージを使う場面は、大きく分けて2つあります。
1つは練習のとき、もう1つは試合のときです。

◆練習でイメージをするという場合、その目的は主に技の習得です。
例えば、サッカーのインサイドキック(主にパスなどに使われる蹴り方。足の内側にボールを当てる)を練習するとき、実際に蹴る前に、理想的な脚の振り方や軸足を置く位置などをイメージしてから蹴ることがあります。
そうすることで、理想的なイメージと実際のキックとのズレを修正しながら、技を磨いていきます。

◆試合でイメージをする場合、その目的は主に自信の向上や不安の減少など、緊張状態のコントロールです。試合直前に緊張しないように、いつも通りプレーしている自分をイメージして落ち着かせたりすることがこれにあたります。

効果があるイメージトレーニングとは、限りなく現実に近いものです。
試合中、選手の周りには相手や味方、レフェリー、サポーターなど、たくさんの人がいます。
自分以外のものまで細かく、より現実に近いイメージを描くことが、効果的なイメージトレーニング法です。
もし子どもが自分以外の要素をあまりうまくイメージできていないようであれば、段々と細かくイメージできるよう楽しくイメトレを続けてみてください。

試合の前日、夜寝る前など、布団の中で明日の試合のイメージをするのもグッドです。
どんな形でシュートを打つのか、だれのパスを受けるのか。味方はどこにいて、相手のGKはどこにいるのか。
それらを細かく想像して、成功イメージを作ることが大切です!
ゴールを決めた後、どんなガッツポーズをするのかまでイメージするのも良いですね。
ポジティブなイメージで頭の中を埋め尽くし、試合で最高のプレーを発揮しましょう!