3人目の動き

3人目の動きとは、出し手・受け手ではない3人目の選手がボールに関わる一連の流れを指します。
例えば、パスを出すボール保持者が1人目とすると、パスを受ける選手が2人目、さらに2人目の選手からパスを受ける選手が3人目となります。
3人が関わるコンビネーションプレーの際に、3人目がパスの行方の先を読んで、2人目からボールを受けるサポートを3人目の動きと呼びます。

人間には「最初に目に入って来た動きに注目する習性」があります。
ボールを避けようとしたら、人にぶつかった経験などはありませんか?
それは、初めに目に入った動きを追いかけるために、他の情報を受け取りづらい状況になっているから起こる現象です。
つまり、敵は「2人目へのパス」へ注目するため、3人目に受けようと狙っている選手のケアが不十分になるのです。

相手を背にしてボールを受け、前を向くのは至難の業です。敵が背後から来たらボールを失う確率は大幅に上がってしまいます。
ポジショナルプレーを得意とするチームは3人目の動き上手く使って、前向きでボールを受けれる選手を作っているのです。

3人目の動きを上手く成功させるためには、それぞれがお互いの位置を確認する。
ボール保持者は3人目の動きを意識したパスを2人目に出し、3人目は、1人目がパスを出した瞬間に2人目へのサポートを開始する。
2人目は出来る限りダイレクトで3人目の動きに合わせてパスを出す。
3人目はパスの出るタイミングをしっかりと確認し、スペースで受ける場合、スピードを調節する。
落とすボールを受ける場合、3人目の選手は2人目の選手に近づきすぎない。