数的優位とは、相手側よりも1人以上多い状態で有利にプレーしようという基本戦術。
この考え方は攻撃でも守備でも変わらない。
数的優位は、プロからジュニアまでの全てのカテゴリーで共通するサッカーの基本戦術。
攻撃側は攻撃の選択肢を増やす、守備側は相手の攻撃の選択肢を減らすということ。
【攻撃】
例えば一対一の場合は、ドリブルで相手を抜くという選択肢しかない。
またドリブルで突破する確率は成功か失敗かの50%になるので、必ずしも確実とは言えない。
ところが味方のもう一人がサポートに加わると、2対1になってパスも出来るようになるため、攻撃方法がもう一つ増える。
そうすることで確実に攻撃を続けられるので、試合を有利にコントロールできる。
【守備】
一対一での守備側の戦術を考えてみよう。
この状況では、どんなに屈強なディフェンダーであったとしても、基本的にはドリブラーの方が有利。
なぜならドリブラーがボールを動かす方向を自由に決められるため、守備側はどうしても後手に回りやすい。
また攻撃側が突破に成功する確率は50%、だからと言って守備側が抜かれる確率も50%になる。
だから、守備側が安易に飛び込んで抜かれると、ピンチになって失点に直結する危険性もある。
そこで守備側にもう一人加わって2対1になると、攻撃側は前進をあきらめて横パスやバックパスをするので、
相手の攻撃を抑えられる(つまり攻撃の選択肢を減らす)。
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