Jリーグ

概説】

1993年に10クラブで開始し、1998年までは1部のみの「Jリーグ」として最大で18クラブによって開催された。1999年からJリーグ ディビジョン1(現J1リーグ)とJリーグ ディビジョン2(現J2リーグ)の2部制に移行、2014年にJ3リーグ(J3)が創設された。但し制度上J3リーグは日本フットボールリーグ(JFL)と同格とされた独立したリーグとして位置付けられ、「プロ・アマ分離」の観点から一体的に運用しているだけである。このためJ1・J2とJ3とでは様々な点で大きな違いがある。

2017年シーズン開始時点で、日本国内の38都道府県に本拠地を置く54クラブ(J1:18、J2:22、J3:14)が参入、また、JFLなどのカテゴリーに属するJリーグ百年構想クラブが6クラブ認定されている。

J1リーグの年間最終順位上位原則3クラブは、同年度の天皇杯全日本サッカー選手権大会優勝クラブとともに、翌年度のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を与えられる(J1上位3クラブと天皇杯優勝クラブが重複した場合は、J1の4位も出場)。

【理念と活動方針】

Jリーグでは、次の3つの理念を掲げている。

  • 日本サッカーの水準向上およびサッカーの普及促進

  • 豊かなスポーツ文化の振興および国民の心身の健全な発達への寄与

  • 国際社会における交流および親善への貢献

また、次の内容の活動方針を掲げている。

  1. フェアで魅力的な試合の開催

  2. スタジアム環境の確立

  3. 地域交流の推進

  4. フットサルの普及

  5. サッカー以外のスポーツの推進

  6. 障がい者スポーツの推進

この活動方針は、Jリーグの3つの理念を実現するための方法とみなせる。

【開催日時】

リーグ戦は基本的に試合は毎週土曜日または日曜日に開催している。スケジュールの都合で週2試合とする必要がある場合には水曜日に試合を行うことがあるほか、祝日の配列の関係で変則的な試合間隔となるケースもある。

土曜日・日曜日に開催される試合は基本的にデイマッチであるが、各節数試合はテレビ中継に配慮する形でナイトマッチでも行われることがあるほか、夏期(おおむね6月下旬から9月上旬にかけて)のJ1・J2の試合は原則としてナイトマッチで開催される。また、祝祭日以外の平日に開催される試合は全てナイトマッチで開催されている(ただし、Jリーグの発足直後と2011年には水曜日の開催でもデイマッチを行う事があった)。

【クラブ一覧】

2017年シーズン現在。

◆北海道

北海道コンサドーレ札幌

◆東北

グルージャ盛岡、ベガルタ仙台、ブラウブリッツ秋田、モンテディオ山形、福島ユナイテッドFC、

◆関東

鹿島アントラーズ、水戸ホーリーホック、栃木SC、ザスパクサツ群馬、浦和レッズ、大宮アルディージャ、ジェフユナイテッド千葉、柏レイソル、FC東京、東京ヴェルディ、FC町田ゼルビア、川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、横浜FC、Y.S.C.C.横浜、SC相模原、湘南ベルマーレ、ヴァンフォーレ甲府、

◆北信越

AC長野パルセイロ、松本山雅FC、アルビレックス新潟、カターレ富山、ツエーゲン金沢

◆東海

清水エスパルス、ジュビロ磐田、藤枝MYFC、アスルクラロ沼津、名古屋グランパス、FC岐阜

◆関西

京都サンガF.C.、ガンバ大阪、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸

◆中国

ガイナーレ鳥取、ファジアーノ岡山、サンフレッチェ広島、レノファ山口FC

◆四国

徳島ヴォルティス、カマタマーレ讃岐、愛媛FC

◆九州

アビスパ福岡、ギラヴァンツ北九州、サガン鳥栖、V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本、大分トリニータ、鹿児島ユナイテッドFC、FC琉球

【ユニフォーム】

1993年から1996年までは「ミズノ」が全クラブのユニフォーム・サプライヤー(供給メーカー)を一括して受け持っていた。ただ、その契約はリーグ戦のみの契約だったので、天皇杯やJリーグカップなどのカップ戦では各クラブが個別にユニフォームメーカー等と契約して、カップ戦用のユニフォームを着用していた。しかし、1997年にはこれまでの「ミズノ」に加えて、「アンブロ」・「アディダス」・「プーマ」(ヴェルディ川崎は自主制作という形で「ナイキ」)が新たなユニフォーム・サプライヤー(これもリーグ戦限定)として加わり、1998年からは事前にJリーグとユニフォーム・サプライヤー契約を結んでいるユニフォームメーカーなどに限って、各クラブがユニフォームメーカーなどの各社と個別の契約を締結することができるようになった。

3rdユニフォームは横浜FMと名古屋がJリーグでは2001年になって初めて採用したが、現在ではその年のACLに参戦をするクラブを中心に数クラブが導入している。また、Jリーグ事務局長の事前承認があれば、「ユニフォーム使用計画」に定めるユニフォームとは異なるユニフォームを着用することができる。なお、Jリーグ年間王者のクラブは、金色のJリーグロゴマークをチャンピオンマークとして翌シーズン、ユニフォームの袖にJリーグのロゴに代えて付けることができる。

国内公式戦(リーグ、リーグカップ、天皇杯)では、ユニフォームの前面胸部と、背番号上部、左袖、トランクスにそれぞれスポンサー広告を付けることが認められている。2016年からは背番号下部に関してもスポンサーを付けることが認められたが、これ以前にもFC東京とガンバ大阪が背番号下部のところに広告を入れた事例がある。

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