瞬発力
サッカーにおいて瞬発力は大切な能力になります!
ボールが転がっている際に、いかに素早くボールを保持できるかは重要です。
瞬発力があれば、素早く保持することが出来ます。
オフェンスで言えば、ドリブルで相手を抜き去るであったり、ディフェンスで言えば、相手に抜かれないようについていく動きであったり。
瞬発力とは、頭で理解したことを身体に移すまでの速さと強さの掛け算です。
この能力が高いと、状況の変化に対していい判断をし、その判断したことを早く、精度よく、または強く、プレーに変えることができます。
ですので瞬発力というのは本当に大切な能力になってくるのです。
人間はさまざまなものに反応し、脳からの指令で筋肉を収縮させます。
筋肉が収縮することで関節が動き動作が生まれます。
瞬発力がある人というのは、この反応から動作までが速く、そしてその動作が強い状態です。
サッカーのプレーで言えば、ドリブルで右にスペースがあると認識し、実際に身体を右に移動し始める速さや、右にいく強さがある状態、ゴールキーパーが、シュートが右にきたのを認識し、実際に手を右に移動し始める速さや、手でボールをはじく強さがある状態をいいます。
瞬発力を高められれば、状況が刻一刻と変化するサッカーにおいて、早く状況を把握(認知)し、それにあった正しい判断をくだし、それを体の動きに早く、強く、精度よくかえることができるようになり、パフォーマンスが向上するのです。
多くの方が経験したことがある『鬼ごっこ』。
遊び要素が含まれたなかで、瞬発力が鍛えられます。
鬼ごっこの逃げる人は鬼から逃げるために、ダッシュで走ります。
しかもただまっすぐ走るだけでなく、鬼に捕まらないように鬼の動きを考えなが ら、右に逃げたり、左に逃げたりします。
急に走る方向やスピードを変えたり、時にはジャンプしたり、かがんだりすることもあるかもしれません。
鬼が急に現れて、それに気づきとっさに走り出すこともあります。
鬼に関しても、ダッシュで走って捕まえに行きます。
右に左に逃げる人を捕まえるために、瞬時に反応して動きを変えてつかまえにいきます。
こうした鬼ごっこの一つひとつの動きは、瞬発力を必要としており、繰り返しこれらの動きをすることで瞬発力を高めることができるのです。
鬼ごっこをすることは瞬発力を高める以外にもたくさんの効果があります。
鬼ごっこはまっすぐ走るだけでなく、切り返しが入ったり、バックステップが入ったりいろいろな動きがはいっていてコーディネーショントレーニングにもなります。
サッカーはいろいろなステップが必要ですので、こうした動きづくりを行うことはパフォーマンスを上げるためにも大切です。
瞬発力を高めるためには、筋力アップも必要ですが、ジュニア年代では脳における『認知→判断→行動』を養うトレーニングを行っていくと良いでしょう。