キャッチング
ゴールキーパーの1番の仕事はゴールを守ること。
ゴールを守るために、しっかりとボールをキャッチする技術を身につけることはとても重要です。
キャッチした時点で相手の攻撃は終わり、自分達の攻撃に切り替わります。
シュートに対するキャッチングの技術は、飛んでくるボールの高さによって違ってきます。
大きく分けると、頭よりも高いボール、頭から胸の高さのボール、腰から下のボール、グラウンダーとそれに準じる低いボールの4種類になる。
頭より高いシュートは、後ろに逸らしたら即失点につながってしまうため、キャッチするよりは弾く方が安全だ。
頭の高さから胸の高さまでのシュートは、指先を上に向けて体の正面で受け止めるのが原則。
できるだけ腕を前に伸ばしてボールに触れ、その直後に肘を曲げてインパクトを吸収する。
避けるべきなのは、胸の高さのシュートを、指先を下に向けて抱え込むようにキャッチすること。タイミングを誤ると、簡単に胸で弾んでファンブルしてしまうことになるからだ。
腰から下のボールは、手のひらを下に向けて、抱え込むようにキャッチする。
これはグラウンダーのボールも同じだ。
この場合、必ず上体を前に曲げ、ボールを抱え込む動作を伴うことになる。この動作は、一見すると自然な動きのように見えるが、実際には訓練して身に付けなければならないものだ。
基本は、片膝をついて上体を前傾させ、両手を伸ばして、すくい上げるようにキャッチし、そのまま抱え込むこと。
片膝をつく動作は、両膝を平行にしてボールに正対するのではなく、ほんの少し腰をひねって体をやや開き、膝も斜めにつくことが大事だ。これによって、より広い幅をカバーすることができるし、もしファンブルしても、ボールは正面ではなく横に逃げることになる。
ついた膝と逆足の踵との間をボールより狭くしておけば、股の間を抜かれることもない。
手の形は、まず三角形を作ってみます。
そこから向かい合っている親指と人差し指の角度を少しだけ上に向けます。
あとは手の大きささ指の長さによって多少の違いはありますので1番ボールを収めやすい形に微調整してみて下さい。
親指の付け根でボールが収まる感覚が大事です。
手の使い方としては、親指の付け根でボールを収め、指で支えるような感覚を身につけましょう。
基本的に指に力を入れる必要はありませんが強いていうなら親指、人差し指、小指の3本を意識して下さい。
指は出来るだけ開きます。
ただし、開くことを意識しすぎて指がピンと伸びたりしないよう注意しましょう。
あくまでも丸いボールをキャッチするのですから、手のひらと指の形もボールに合わせて丸みを持たせることが基本です。
キャッチングの技術が高いゴールキーパーは試合に安定感をもたらします。
普段の練習やアップの時から、手の形や腕の形を意識しながら練習に取り組んでいきましょう。