リトリート
リトリートとは、自陣深くまで下がって守備を固めることです。
引いて守るとも言います。
カウンター主体のチームだと、引いて守ることが多いため、守備の仕方がリトリートになります。
主に格上のチームと対戦するときに使われます。リトリートは、深い位置まで引いて守るため、守備をする時間が長くなり、ボールは相手にキープさせることになります。もちろんその分、ボールポゼッションも低くなります。
日本代表の試合でも、格下であるアジアの国々と対戦するときには、相手チームはゴール前を固めてくることが多いです。これはゴール前にスペースをなくすために行います。引いて守られると、日本代表は相手の守備を崩すことが難しくなってくるため、苦戦を強いられます。
ただし状況によっては、格上の相手だけでなく、格下の相手にリトリートをするときもあります。それは勝っているチームが、残り時間を逃げ切るときです。いわゆる守備固めとして使います。
そのときにはフォワードを下げて、ディフェンダーやボランチの人数を増やすことで、守備をより強固なものにしていきます。
リトリートのメリットは、ゴール前に人を多く配置することで、ゴール前のスペースをなくすことです。攻めるときには、空いたスペースに味方が走り込んだりすると、一気にピンチになってしまいます。そのため守備のときは、相手に余分なスペースを与えないことが大事になってきます。
リトリートを行う上で注意したいのが、あまりにも守備を下げすぎると受け身になってしまうことです。
サッカーではゴールを決めないと試合には勝てないため、0-0では意味がありません。
そのためボールを奪う意識を持ちながら、相手にプレッシャーをかけていく必要があります。
また下がり過ぎてマークをきっちりしないと、相手が自由にプレーをしてしまいます。
少し離れたところからミドルシュートも打たれてしまいます。
マークをきっちり行うようにしなければなりません。