何が身につくのか

サッカーのスキル

サッカーの原理原則を知る

社会性

 

サッカーのスキル

ゴールデンエイジの時期に必要なスキル

ゴールデンエイジとは‥

『できなかったことが急にできるようになる』

『ただけなのにスグにできてしまう』
など、どんな動きでも一生に一度だけ訪れる『即座の習得』ができる期間のこと。
一度習得した技術は、大人になってからもずっと身についたままである。
サッカーに必要なあらゆるスキル獲得の最適な時期は、
10歳から12歳まで(4年生~6年生)と言われている。

2歳から9歳(2歳から3年生)までを
プレ・ゴールデンエイジ(10歳を迎える前の準備段階)と呼ぶ。
2歳から6歳(2歳から年長)までを前期
7歳から9歳(1年生から3年生)までを後期と分けて考えることもある。
ゴールデンエイジを生かすも殺すも、この時期次第である。

一つの動作によって、一つの神経回路が形成されるという、神経回路の配線が急ピッチで進んでいる時期であり、運動能力の基礎は、この年代で形成されるこの時期は多種多様な動きを含む様々な動きを経験させることが大切。
スポーツの基礎作りが多面的であればあるほど、後に専門的なスポーツを行ったときに覚えるのが早いと言われている

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■ボールコントロール

両足を使ってボールを自在に操る能力。
ボールを巧みに操ることができれば、試合中に相手よりも優位に立つことができる。
適切な強さでタッチする感覚を身につけることで、相手からプレッシャーを受けたときでも、ボールを奪われないようなタッチができる。

■ボールフィーリング

ボールをタッチするときの感覚
『どのくらいの強さでタッチすると、ボールがどのくらい移動するか?』
『足のどの部分で、ボールのどの部分をタッチすると、どの方向にボールが移動するか?』
という感覚のこと
この感覚をつかむことができれば、方向や強さが正確なキック、ファーストタッチ、ドリブルができるようになる

■コーディネーション

刺激を五感で察知して、頭で判断して、具体的に筋肉を動かすといった一連の過程をスムーズに行う能力(右足や左足、ひざ、足首、股関節などの関節などを連動してバランスよく使えるようになることで、コーディネーション能力は高まる)のことで、『自分自身の身体を安定させて』そのうえで『自分の身体を自由自在に動かせる』能力のことです。

コーディネーションにおける7つの能力

定位…相手やボールなどと自分の位置関係を把握する能力
変換…状況に合わせて素早く動作を切り替える能力
連結…体全体を無駄なくスムーズに動かす能力
識別…手や足、用具などを正確に操作できる能力
反応…合図に素早く反応し、適切に対応する能力
リズム…リズム感、動くタイミングを上手につかむ能力
バランス…バランスを正しく保ち、崩れた態勢を立て直す能力


 サッカーに必要な基本的なスキル

ボールを持ったとき

■シュート

得点を奪うキック、ボールを相手のゴールに入れること
キーパーが捕れないボールの質(方向、強さ、タイミング)がポイント

■パス

仲間にボールを渡すこと
受け手が次にプレーしやすいボールの質(方向、強さ、タイミング)がポイント

■ファーストタッチ

自分に向かってきたボールを、コントロールして自分のボールにすること
自分へのパスとも言われている
自分が次にプレーしやすいボールの質(方向、強さ)がポイント
目的(運ぶ、抜く、時間とスペースを作る、キープする)と
次に何をするのか(パス、ドリブル、シュート)によって、
どんなファーストタッチが良いのかは変わってくる

■ドリブル

足でボールを扱いながら、ボールを運ぶこと
自分が次にプレーしやすいボールの質(方向、強さ)がポイント
目的(運ぶ、抜く、時間とスペースを作る、キープする)と
次に何をするのか(パス、ドリブル、シュート)によって、
どんなドリブルが良いのかは変わってくる

■1対1のテクニック

相手が自分が進みたい方向にいるときに、相手をかわす技術のこと
相手との距離、フェイント、ターンの活用、スピードの変化がポイント

■見る

いつ、何を、どのタイミングで見るのかがポイント

■判断【良いサッカー選手になるために一番重要な要素】

優先順位、チーム状況、ピッチの上で何が起こっているのかを把握したうえで、より素早く・より正確な判断

ボールを持っていないとき

■サポート

ボールを持っている人を助ける動きのこと。パスが受けられる場所に動き、伝えること
いつ、どこに、どのように動くのかがポイント

■見る

いつ、何を、どのタイミングで見るのかがポイント

ボールを受けた後に何をすのか判断するためには、周りを見ておくことが必要
→いつでも、多くのモノを見るためには、体の向きが重要になってくる
→いつも良い体の向きを作るためには、ステップワークが必要

■スピード

アジリティ

アジリティ(Agility)とは、「敏捷性」のことです。素早い方向転換や切り返し、左右や前後方への速い移動のことです。上手く減速してバランスよく方向転換することです。サッカーやバレ ーボール、バスケットボール、テニスなどたくさんのスポーツで要求される動きです。上手く進行方向を変えるには、良い姿勢や優れたバランスが必要とされます。とても大切かつ多くの場面 で使われる動きでもあります。

スピード

スピード(Speed)とは、「トップスピード」のことです。『ストライド(歩幅) x ピッチ(脚の回転)=スピード』。一歩の歩幅を広くし、脚の回転を速くすることで、トップスピードが 上がります。股関節に柔軟性が十分あるかどうか、とても大切になります。また、ある程度の脚力も必要になります。ストライドの安定とスピードを高いレベルで維持させることです。トッ プスピードが必要な状況は直線的な動きの場面です。陸上競技の100メートルを想像されますが、サッカーやラグビー、アメリカンフットボールなどで、直線的なトップスピードは要求されます。

クイックネス

クイックネス(Quickness)とは、「素早さ」のことです。止まっている状態からの速い反応とその動きのことです。良いバランスで上手く方向転換(アジリティ要素)した後、最初の数歩 をどれだけ無駄なく、上手くアクセレーション(加速)させるかです。野球の盗塁は代表的な例です。サッカーやバスケットボール、様々なスポーツで必要とされる動きです。周囲360度、 いつスタートするかわからない場面が起こるスポーツで現れる動きになります。

■ディフェンス

ゴールを守る、ボールを奪う、相手が自由にプレーできないようにすること
誰が、いつ、どこに、どうやって奪いに行くのかがポイント

■判断【良いサッカー選手になるために一番重要な要素】

優先順位、チーム状況、ピッチの上で何が起こっているのかを把握したうえで、より素早く・より正確な判断

 


 

 

サッカーの原理原則を知る

サッカーの目的

攻撃:ゴールを奪う(得点する)

守備:ゴールを守る(得点をさせない)

サッカーの原理原則とは‥

サッカーには、ゴールを奪うという目的があります。
この目的を達成するためには、おのずとやるべきプレーが決まってきます。
しかし、目的の邪魔をしてくる守備者がいます。
守備側が何をしてくるかによって、攻撃側のすることが変わってきます。

サッカーには、4つの局面があります

【ボールを保持している(攻撃)】

【ボールを奪った(守備から攻撃への切り替え)】

【ボールを奪われた(攻撃から守備への切り替え)】

【ボールを保持してない(守備)】

この4つのそれぞれの局面で、どんなプレーを優先に考えるのか?
これが、サッカーの原理原則ということです。

サッカーでは、見て→判断して→実行するという動作の繰り返しです。
この判断するというときに、原理原則が頭に入っているかいないかで、正しい判断ができるかどうかが変わってきます。

サッカーの原理原則を知ることで、
「ボールを持ったときに、どんなプレーをすれば良いのか」
「パスをどこで受ければ良いのか」
などの、
『自分がいま何をすれば良いのか』
が分かるようになります。


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 社会性

社会性とは、人と関わる力のことだと考えています。

■コミュニケーション能力

人と人が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと

自分がやりたいことや思ったことを伝えることや、逆にお友達が何を感じているのかを察する能力は、パスを出したり受けたりする際、声や身振り、アイコンタクトを使い、相手に伝え、見て感じることで養われます。

■自立心

他の力や支配を受けないで、自力で物事をやっていこうとする心構え

各自に1個ずつボールを用意しているので、自分から積極的に向上しようという意欲が養われます。
自宅では保護者様が当たり前のように手伝ってくれていたことが、グランドの中では、自分がやらなければ誰もやってくれません。
何をするのかを、【コーチの話を聞いて】【コーチのお手本を見て】学び、自分がトレーニングを行うときには【一生懸命やる】ことで、その能力が養われていきます。

■自信

自分で自分の能力や価値などを信じ、考え方や行動が正しいと信じて疑わないこと

たとえ簡単なことでも、自分の力でやり遂げたことに対しては、物凄く褒めてあげます。人から誉められることで、自信がつき、『また同じ事が出来るように頑張ろう!』とか、『さらに他のことまで出来るようになってやろう!』という気持ちが出てきます。

■競争心

他人に張り合って勝ちたいと思う気持ち

【勝つ】【負ける】ことを経験することで、嬉しい気持ちや悔しい気持ちを感じることができます。
お友達が自分よりも勝っていることに刺激を受け、『自分も出来るようになりたい』という気持ちが芽生え、繰り返し反復をしたり、真似をしたり、工夫しながら身につけ方を学んでいきます。

■責任感

自分の仕事や行為についての責任を果たそうとする気持ち

誰も手伝ってくれない状況ということは、自分に課せられた仕事・ミッションということになります。
その為、自分が行ったことに対して、責任が生まれることに気付き、行動を考えるようになります。
仲間が作り出したゴールチャンスを、得点につなげる為にシュートを打つことで、自分でやらなければならないという気持ちや、仲間の気持ちを無駄にしないという責任感が養われます。

■協調性

他の人と互いに助け合ったり譲り合ったりしながら同じ目標に向かって任務を遂行する素質

自分1人では達成できないときに、お友達に助けてもらう嬉しさを感じ、逆に自分がお友達の為に力になってあげる喜びを味わい、みんなの力を合わせて目標成し遂げる達成感を体験できます。
試合形式のトレーニングを行うことによって、チームメイトと協力して勝利という同じ目的を達成するために戦うことで、協調性が養われます。

■尊重

価値あるもの、尊いものとして大切に扱うこと

仲間やコーチと一緒に過ごして、楽しい経験をたくさんすることで、相手を大切に思い、大事な存在だと気付かされます。
パスの練習では、良いパスを出さないと相手の練習にならなくなってしまいます。たとえ上手くできなくても、お友達のせいにしないで相手を尊重し、次は上手くやるんだという気持ちに切り替える力が養われます。

■感謝

ありがたいと思う気持ちを表すこと。また、その気持ち

サッカーができるのは、お父さんお母さん、対戦相手、仲間、コーチ、サッカー用具、グランドの存在があるからなので、全ての人やモノに対して感謝の気持ちを持つ機会ができます。


 

このような要素の1つ1つを学んでいただき、確実に成長につなげていただきます!

社会性の成長イメージ

サッカーが楽しい♪
     
やる気になる!!(もっと楽しみたい、もっと上手になりたい)

     ↓
目標を持ち、自主的に取り組むようになる!!

     ↓
サッカーのスキルだけでなく、それ以外の能力もどんどん伸びていく!!(*^▽^*)

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