守備の戦術にゲーゲンプレスがあります。ゲーゲンとは、ドイツ語でカウンターのことを言い、プレスはボールを奪いに行くプレッシングのことです。昔からある言葉ではなく、ここ数年でよく使われるようになった言葉です。
発案者はドイツのブンデスリーガにあるドルトムントに在籍していたクロップ監督です。このクロップ監督が使った戦術のゲーゲンプレスにより、バイエルンミュンヘンを抑えて、ドルトムントが優勝したこともありました。ちなみにこのときは香川真司選手も在籍していて、優勝に大きく貢献しました。
ゲーゲンプレスはボールを取られた瞬間に、相手に激しいプレッシャーをかけて、ボールを奪い返すことです。一般的な名前だとショートカウンターとも言います。高い位置でボールを奪うことができると、相手の守備が整わないうちに、そのままゴールに向かっていくことができます。
普通は相手にボールを取られると、一度守備を整えてからボールを取りに行きます。そこに時間的な間ができるわけです。しかしゲーゲンプレスは、敵陣地でのボール奪取を目的にするため、相手に取られたらすぐにボールを奪いにいきます。これは相手チームからするとやりにくい戦術です。
ただしフィールドプレイヤーが全員でプレッシャーをかけるため、ボールを奪えなかったときのリスクもあります。高い位置にいるため、一気に攻められると、ゴール前に人数がいない可能性もあります。...
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豆知識
ワンツーパス
2人の選手AとBがパス交換によって敵を突破していく戦術。
AがBにパスをして、Bはボールをトラップせずにワンタッチ、もしくは少し溜めてから、パスを待つAにボールを返すコンビネーションプレーのことを指します。
Aのパスを「ワン」、Bの返しを「ツー」として、「ワン、ツー」と小気味良くパス交換がされることから、こう呼ばれる。
元々ボールを持っていた選手に返すような形になるためワンツーリターン、または最初にパスを受ける選手を「壁」に見立て壁パスと呼ばれることもあるプレーですね。
基本的にはボールを持った選手が周囲にいる選手にボールを預けるようにパスをしてスペースに走りこみ(パスアンドゴー、パスアンドムーブの動き)、パスを受けた選手が空いたスペースにスルーパスを通すことによって成立することが多いです。
試合の中でワンツーパスを使う場面は主に「数的優位」の状態で使用されることが多いです。
味方選手が2人、相手選手が1人の状況で素早くワンツーパスを行うと相手選手はリターンパスへの対応、ボールを持っている選手のドリブル突破のケア、ゴールに近ければそのままミドルシュートへのケアなど様々な選択肢に対応しなければならないため高確率で突破することができます。
守備側は、ボールが一旦Bに渡ったことでBの周囲へ守備網を狭めていくが、BはすぐにAに返してしまうため、守備が惑わされて、一瞬の隙に突破...
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キャッチング
ゴールキーパーの1番の仕事はゴールを守ること。
ゴールを守るために、しっかりとボールをキャッチする技術を身につけることはとても重要です。
キャッチした時点で相手の攻撃は終わり、自分達の攻撃に切り替わります。
シュートに対するキャッチングの技術は、飛んでくるボールの高さによって違ってきます。
大きく分けると、頭よりも高いボール、頭から胸の高さのボール、腰から下のボール、グラウンダーとそれに準じる低いボールの4種類になる。
頭より高いシュートは、後ろに逸らしたら即失点につながってしまうため、キャッチするよりは弾く方が安全だ。
頭の高さから胸の高さまでのシュートは、指先を上に向けて体の正面で受け止めるのが原則。
できるだけ腕を前に伸ばしてボールに触れ、その直後に肘を曲げてインパクトを吸収する。
避けるべきなのは、胸の高さのシュートを、指先を下に向けて抱え込むようにキャッチすること。タイミングを誤ると、簡単に胸で弾んでファンブルしてしまうことになるからだ。
腰から下のボールは、手のひらを下に向けて、抱え込むようにキャッチする。
これはグラウンダーのボールも同じだ。
この場合、必ず上体を前に曲げ、ボールを抱え込む動作を伴うことになる。この動作は、一見すると自然な動きのように見えるが、実際には訓練して身に付けなければならないものだ。
基本は、片膝をついて上体を前傾させ、...
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フリーキック
サッカーのルールにおいて、フリーキックとは相手から反則を受けた場合に、キックでプレーを再開することを言います。
フリーキックには、直接フリーキックと間接フリーキックがる。
直接フリーキックとは、キッカーが直接ゴールを狙うことができるフリーキックを言い、間接フリーキックとは、キッカーが直接ゴールを狙うことができないフリーキックを言います。
どのようなファウル、不正行為が直接フリーキック、間接フリーキックに相当するかは以下の様なことがあります。
◆直接フリーキック
・不用意にまたは、過剰な力によってチャージしたり、飛びかかったり、相手を押す、蹴る、ボールを意図的に扱うなどがあります。
◆関節フリーキック
・オフサイド、ゴールキーパーが自陣ペナルティーエリア内で手で6秒以上ボールを保持する、バッパスと手で触れる、危険な方法でのプレー、相手の進行をボールとは無関係で妨げるなどがあります。
直接フリーキックの反則の共通点は、キッキングやプッシング、ホールディングなど、相手から受けた反則によりフリーキックを与えていることが分かります。
それに対して間接フリーキックの場合は、オフサイドやバックパス、相手の前進を妨げるなど、自分達のミスによる反則で相手にフリーキックを与えていることが分かります。
間接フリーキック、直接フリーキックのやり方は原則として次の通りです。
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持久力
サッカー選手において「走力」は必要不可欠です。
どうしてもボールを使って、技術練習ばかりをしてしまうのですが、それではなかなか基礎体力がつかないものです。
走ることはスポーツの基礎であるので、当然、ジュニアに年代も必要ですし、ランニングをすることで自然と基礎体力がついていくのです。
だからといって、やみくもに長い距離を走るのがいいわけではありません。
小学生が持久力が必要な練習、例えば5、6Kmものランニングをたくさん行うと、年齢に毛細血管の発達が追いついていかず、結果、高校生になる頃に身体的な成長が止まってしまう可能性があるからです。
ランニングの練習で大切なのは、とにかく腕を振ること。
腕を振ることで全身運動になり、リズムやボディバランスがとれるようになります。
サッカーでは、プレー中にボディバランスをとることも重要ですので、小学生の頃から腕を振って走るクセをつけておくことが大切です。
ランニングは、コツコツと続けることが何よりも重要。
続けていれば、いつのまにか試合に毎回出て、活躍していたりするのです。
ただし、個人差があるので、ときにはランニングをはじめて3か月程で効果がでることもあります。
だからといってそこでやめてしまうと、すぐに効果は消え失せてしまうので、続けることが習慣づくように保護者の方はサポートしてあげましょう。
ランニングをする際に効率...
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ジャンプ力
高くジャンプをするためのコツを掴むと、試合中でいえば、コーナーキックやフリーキックやゴールキックの競り合いなどで強みを発揮して相手にに差をつけることもできるでしょう。
セットプレーの場合では、得点チャンスも多くなってきます。
たとえ、相手に空中戦で勝てなかったとしても、打点が高くなることで相手が嫌がる空中戦を行うことができます。
結果、相手に自由にプレーをさせない。
という意味でチームには大きなメリットが生まれます。
また、自然と足が速くなるなど様々なメリットが生まれます。
高くジャンプをするためのポイントは、
・腕をうまく使う(踏み込む足と腕のタイミングを合わせる)
・アキレス腱をうまく使う(アキレス腱を伸張させてバネの勢いを利用する)
ジャンプをするときも、走るときも、共通して大事なのが、手と足の動きのタイミングを合わせます。
足を踏み込んでジャンプをするときに両腕を下から上へとあげる、というタイミングを自分自身でしっかり掴んで、より意識をすることが、高くジャンプをするためにとても大事となります。
腕と足のタイミングを意識的にしっかり合わせるだけでも、普段より高く飛べるようになります。
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間合い
間合いとは、自分と相手との距離、空間をいいます。
サッカーにおいて1対1での相手との間合いは、攻撃側・守備側どちらにも重要な要素です。
「足が速い」「ボールを扱う技術が高い」「体が大きい・小さい」などの個人の特徴によって、また相手によって間合いは異なります。
これはやりながら探していくしかないので、たくさん失敗していただいて自分の間合いをつかんでいってください。
体の大きな子は足が長いので「遠い間」で、小さな子は「近い間」で戦う事が有利になります。
相手が自分よりも大きな場合は、遠い間を避けて相手の懐に一気に潜り込むように、相手の間に入る事を狙うとよいでしょう。
自分よりも小さい場合は懐に潜り込まれぬよう遠い間から一気に仕掛けると有利に1対1を戦えるでしょう。
しかし、間合いは人それぞれなので、何度も1対1を繰り返し自分の得意な間合いを知る事が重要です。
自分の間合いさえ掴むことができれば,このタイミングで外へ出したら抜けるとか、縦へ出したらかわせてゴールまでいけるということから、相手に近づきすぎた、ボールがひっかかる、ボールは前へ行くけど体がひっかかる、ここは無理に勝負しても、多分とられるなということが感覚として分かってきます。
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シュートコントロール
サッカーにおいて勝利するために得点しなければなりませんが、そのためにはシュートを打たなければ始まりません。攻撃の要となるFWの選手がやるものだと考えがちですが、シュートはピッチに立つ選手全てが意識しなければならないプレーです。
◆サッカーのシュートは、目的はゴール、手段がシュート。
シュートを指導する方がよく言われる言葉で「ゴールが見えたら打て」というものがあります。
これはそれだけだと少々言葉足らずなので補足すると、サッカーでは「ゴールが見えるほどの位置ならば、プレーの選択肢の最優先はシュート」だということです。
ですので、シュートレンジに入ったからといって、必ずしもシュートしなくてはならないわけではないですし、また慌てて打つものでもありません。
サッカーにおいてゴールという目的のための手段がシュートであって、シュートすることが目的にならないように注意しましょう。
また、シュートを決めるためには「ゴールの四隅に強いボールを正確に蹴り込むこと」が大切です。
なので、「ゴールの四隅を狙うこと」を意識してシュートを打つのですが、ただ漠然と「ゴールの四隅を狙う」だけではだめです。
大切なのは「ボールの軌道」をイメージすることです。
『コントロールの精度』を高めたいのであれば、自分が狙っているところにどのような「ボールの軌道」を描いて蹴るかというところまで考えなければなり...
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ボディーシェイプ
サッカーにおけるボディシェイプとは、身体の向きと体勢をひとくくりにした言葉です。
良いプレーをするには、ボールを持っている時・いない時に関わらず、常に良い体の向きを保ち(グッドボディシェイプ)、周囲の情報を得ること(視野の確保)が重要です。
ボールと相手、ボールとゴールを見られるポジショニングとボディシェイプを意識できると、意識しない場合よりも情報がしっかりと入ってきて『落ち着いてプレー』できます。
小学生のときから、ボールを持つ前からプレーが始まっている。
という感覚を持つことが重要だと思います。
良いボディシェイプは、簡単に言えば半身になることです。
ゴールに対して正面を向くのではなく、ボールとDF(または相手ゴール)を同一視できるようにします。
また同一視できなくても首を軽く振るだけで状況確認がたやすくできます。
良いボディシェイプのデメリットを挙げるなら、相手にボールを晒してしまうリスクについてです。
悪いボディシェイプの例では、相手DFが見えないものの体をしっかり入れられるのでボールを奪われにくくできます。
良いボディシェイプの例では下手をするとインターセプトされかねません。
では何故ボディシェイプが大事なのかと言えば、積極的に攻撃を仕掛けるためです。
ボディシェイプができていないと選択肢は後ろにボールを下げる消極的なプレーしかできませんが、で...
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駆け引き
サッカーは、相手と味方、ボールが常に動いているスポーツで、自分自身も動きながら判断をして、正確かつスピーディなプレーする必要があります。しかし、プレーする環境や練習の制約により悪いクセがついてしまい、プレーの判断を一度決めたら変えられない選手がたくさんいます。逆にいえば、判断を変えることができる選手は少なく、ギリギリでも相手と駆け引きができる選手はすごいです!
たとえばトラップ。体の正面からパスがきて、「右足のインサイドで右足の足元に止めて狙ったところにキックしよう」としたときに右足の横側から急に相手がきたら、あなたはどうしますか。よくあるパターンは、左足側にボールコントロールしたり、パスをもらった相手にワンタッチパスで返す。パスは、きちんと返せればいいかもしれません。左足側にコントロールした場合は、相手が激しく寄せてきてもキープできたらいいかもしれませんね。しかし、いずれもプレーはワンプレー遅れます。
ギリギリで駆け引きできる選手はどのような対応ができるでしょうか。例えば、右足のインサイドで足元にコントロールするように見せかけて触らず、体の向きを変えたところでタッチする。それにより、寄せた相手はタイミングをずらされ、トラップしたところを狙えずに抜かれてしまう。左足側にコントロールするように見せかけて、左足後方へワンタッチでターンをする。それにより、相手はすれ違いになり、抜かれ...
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